超大型貨物を福岡の遠隔地へ
日本に居住していない外国人個人荷受人へのドアtoドア輸入、突破口の作り方
お客様のご依頼は、単辺2.5mを超え、重量約400kgの超大型設備1点を、中国から日本福岡県下の遠隔地まで輸送するというものでした。荷受人は日本国内に居住していない外国人(日本の在留資格・固定住所なし)。ご要望は一見シンプル:通関・税金込みでドアまで届けてほしい。本事例では、なぜ通常の手段が機能しないのか、そして「買単輸入(買名輸入)」型の専線スキームによって、個人LCL案より約40%安く実現した経緯をご紹介します。
お客様と貨物プロフィール

- 貨物:超大型設備 1点 — 単辺2.5m超、重量約400kg
- 発地:中国/仕向地:日本・福岡県下の遠隔地
- 荷受人:日本国内に居住していない外国人個人 — 日本の在留資格・固定住所なし、法人輸入主体もなし
- ご要望:通関・税金込みでドアまで配送(DDP相当)
一件の貨物に重なる3つの「ふつうじゃない」
多くのフォワーダーがこの種の案件を静かにお断りする理由は、3つの条件が重なっていることにあります:
- 超大型:単体でコンテナ空間を効率的に占有できず、通常コンソリでは1立方メートル当たりの採算が崩れる
- 日本側遠隔地:日本国内の配送コストが高く、ラストマイル業者の多くは見積もり自体を受けない
- 個人+日本不在の外国人荷受人:日本の簡易個人輸入通関(国内居住者を前提)は適用できず、法人輸入の資格も持たない。通常の通関スキームはどれも当てはまらない
案①:個人輸入 + 従来型LCL
まず思いつくのは、通常LCLで最寄り港(博多港)まで運び、荷受人個人名義で日本側に輸入申告する案です。
- 運用上の壁:荷受人が日本国内に物理的に存在しないため、日本税関が個人名義の通関を不認可とするリスクが非常に高い
- 概算費用(ドアtoドア):人民元 約12,800元(各種付帯費込み)。ただし通関成立の保証なし
- 概算リードタイム:18〜22日。通関・ラストマイル工程の不確実性が大きく、さらなる遅延の可能性あり
案②:日本側「買単輸入」+ 専線スキーム(お客様が最終採用)

荷受人名義で通関するのではなく、専線会社が日本側で持つ実体輸入者名義で適法に通関する方式(いわゆる「買単輸入/買名輸入」)を採用します。貨物は大阪港まで混載で輸送した後、特殊車両に積み替えて福岡県下の遠隔地までラストマイル配送します。
一括価格に含まれるもの
- 中国側輸出通関
- 日本側輸入通関(日本実体輸入者の名義使用。個人名義リスクなし)
- 海上運賃
- 福岡遠隔地への特殊車両ラストマイル
- 超寸法通行許可証の取得
- 到着地でのフォークリフト荷卸し
荷受人側に途中で追加請求が発生することは一切ありません。
数字で見る効果
- ドアtoドア費用:人民元 約9,700元 — 個人LCL案比約40%削減
- リードタイム:12〜15日、安定的かつ予測可能
- 通関リスク:不在個人ではなく適法な日本実体輸入者による申告に切替えることで解消
実行タイムライン
実案件の追跡記録 — 出発地(蛇口港)の倉庫入庫から、大阪港経由・通関、福岡県糸島市の荷受人ドアまでの全ステータスが可視化されています。
お客様の声
「最初は、個人でこれほど大きな貨物を輸入できるのか、しかも自分は日本にいない状態でとても心配でした。第二案は約40%も安く、しかも本当に家のドアまで届けてもらえました。私自身は日本に行っていませんし、友人に代理受領を頼んでもいません。非常にプロフェッショナルです。」
要点まとめ
- 個人荷受人 + 日本遠隔地 + 超大型:従来型LCLによる個人輸入はほぼ通用しません。専線スキーム下での「買単輸入」が、適法性と費用対効果を両立する最適解です
- 「ドアtoドア」の真の意味:日本遠隔地のラストマイルでは、車両タイプ・通行許可・荷卸し器具(フォークリフト/クレーン)を事前に確認しなければ、貨物が路肩で降ろされて指定場所まで届かない事態になり得る
- 安い ≠ サービス縮小:本案では価格が下がる代わりに、通関名義・特殊車両・通行許可などより多くのサービスが一括価格に含まれた。これは高頻度ラインの集約化運用が生み出す、コストと効率の同時改善効果です
見積もりが難しい日本向け案件はございませんか?
貨物の寸法・重量・配送先住所をお知らせください。遠隔地ラストマイル、超寸法通行許可、輸入者名義の組み立てまで含めた、適法なドアtoドアの提案をお返しします。
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注:掲載写真は実案件のものです。お客様のプライバシー保護のため、識別可能な情報は適切に処理しております。すべての輸送は国際海上安全基準および関連国の輸出入規定に準拠しています。